【家族で造る住まい】

 これから家をつくる人のため、考え方、進め方、費用、スケジュール、依頼の仕方などを解説した本で2章からなります。

 1章は歴史をさかのぼり,竪穴の時代から現在に到るまでの住まいの造り方に言及し、自分の生活スタイルにふさわしい住まい造りへのアプローチの仕方などを解説しています。更に、家造りの最初から最後(こんな家に住みたい・家の造り方・造り手たちのこと・スケジュール・予算・創造する楽しみ・地鎮祭・棟上式・設計は家の完成まで続く・家うつり)までのプロセスを表にしながら分かりやすく解説しています。家造りの総費用、造り手のこと、スケジュールなどについては、けっこう参考になるのではないかと自負しております。

 2章は実例を集録しています。大きくは「建築家と造る家」・「手造りの家」の2つの項目から構成されています。私は、住まいとは、住み手の意図や生活スタイルがおおいに反映されてこそ、本来の住まいとは言えるのではないかと考えています。そのような意味で「建築家と造る家」では、住み手・建築家が力を合わせて造りあげた住宅を集録しています.ちょっとユニークなものが多いのですが、基本的に住み手が満足している住まいです。「手造りの家」は自分の手で造りあげた住まいや別荘を取材したものを掲載しました。どれもユニークなものばかりで、見ていると楽しくなり、家づくりの本質にふれたような気がします。

家族で造る住まい
1999年 | 中森紫光(著) 川崎 衿子(編) | 彰国社

株式会社中森紫光建築工房

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