No.5 住まい造りの為のイメージ創り

2001.06.18

 家造りは,家族の生き方を表現し、反映することであるように思います。一生の3分の1以上の時間を、そこで過ごすことになるわけですから、自分の生活スタイルに合った家造りをすることが,満足のいく家造りの秘訣ではないかと考えます。

 家造りを決心したら、まず家族でよく話し合い家族全員の意見をよく聞くことから始めたいものです。家造りのことは妻に任せているからと言いながら、完成間近にこんなはずではなかったと、クレームをつける夫の話はよく聞きます。家造りは出来てしまったら、簡単に後戻りは出来ません。また修正するとなれば大きな負担がかかります。
 家造りは家族が一つの目的に向かって話し合う良い機会です。子どもが大きくなってくると,なかなか一つの目的に向かって意見交換をする機械が減ってきます。これを機会に、家造りを通して、大いに家族の絆を強くしたいものです。
 人には、今後どのような生活をしたいとか、子どもをどのように教育したいとか、家族間の関係がどうありたいとか、いろいろと考え方があるはずです。このような事が全て反映されてこそ、本来の住まいではないかと考えています。
 従って、家族の生き方、家に対する考え方をまとめることから家造りがはじまります。そして、住まいはその人の生活を大きく左右するものだと考えます。そのように考えると、家は、安易にその辺で買ってくるというものではないことが解かります。そして人がいきていくために、いかに大切であるかが解かります。
 繰り返しますが、以上のことを良く考え、家族で相談したうえで専門家に依頼することが、自分の考える家を造る為の一番の近道なのです。

 人はそれぞれ個性があります。そして家はその人の個性にあったものとして存在しなければならない筈です。そう考えると、人の個性が異なるように、家も全て異なった形をし、人の個性に対応し、個性豊かな物として存在すべきではないかと思います。変わったものを造れということではありません。端的に言えば、その家族の生活にあった、家族にとって住み易い家を造るのが、本来の家造りではないかと思うのです。
 自分や家族の住まいに関する考えがまとまったら、初めて家造りのスタートラインに立った事になるわけです。家族全員でよく話し合ってください。

 次回から、順を追って家造りの進め方の解説をしてゆきたいと思います。